【沖縄の高級魚ミーバイ】 ビール粕養殖で身近なグルメに?

ミーバイのアクアパッツァ
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みなさん、こんにちは。

沖縄に旅行で来られたことがある方も多いと思いますが、食事何食べようか悩まれることも多いのではないでしょうか?そんな方におすすめの魚があります!

この魚、沖縄では高級魚で知られているためあまり身近に食べることができる魚ではありませんでしたが、今養殖技術の開発が進んでいて、近い将来、安価に食べられるようになるかもしれないんです。

12月に那覇市でその試食会が開かれたので、今回はその様子をお伝えしようと思います。

知られざる沖縄グルメ”ミーバイ”

その魚の名前ですが”ミーバイ”っいいます。沖縄の方言でハタ科の魚を指します。

味の特徴は、噛めば噛むほどに舌に広がる”旨味”。九州では”アラ”や”クエ”などと呼ばれ、冬に鍋にすると美味しい、あの高級魚の仲間です。本当に美味しい!

ただ高級がゆえに気軽に食べられる魚ではありません。先日、那覇市のスーパーで5切れ680円で売られていてさすがにびっくりしました。ゆえに我が家の食卓に上がることはほとんどありません。笑

観光で何度も沖縄を訪れている方でもミーバイを知らない人は多いのではないでしょうか?


身近な食材に?夢の試食会

そんなミーバイですが近い将来、もっと身近な食材になるかもしれません。今、琉球大学がオリオンビールなどの民間企業とともに陸上養殖の研究を進めています。ビールを作った後に出る麦芽粕を餌の一部にすることでコストを下げようとしています。さらに陸上で育てることでと台風や軽石など自然災害などにも強い産業にしようというものです。

先日、その機運を高めようとオリオンビール系列のホテルのシェフたちがミーバイに合うレシピを考案し発表する催しが開かれました。

高級魚ミーバイがふんだんに使われた料理が並ぶ。めちゃくちゃ贅沢です。笑

わたしもさっそくミーバイ試食しました!

提供されたのは刺身や鍋といった定番のメニューに加え、シェフたちが選りすぐったメニュー。

  • アクアパッツァ
  • ベニエ(衣揚げ) 南国フルーツソース
  • 清蒸石斑魚(香り蒸し)
  • 昆布締め磯部巻き

まず、食べて驚かされたのが、その濃厚な旨味に加えまったく魚の臭みを感じないことでした。このミーバイ、陸上で養殖するため、生きたまま調理場に持ち込むことができます。生きたまますぐに血抜きするので臭みを逃すことができるのだそう。

私の一番のおすすめは磯部巻き!

口に入れた瞬間、海苔の香りとカツオ梅肉の酸味がたちアクセントになり、後で噛み締めると広がる昆布じめにしたミーバイの旨味をさらに引き立てます。当日は飲めませんでしたが、これは絶対お酒に合うやつです。笑

オリオンビールの麦芽粕で育ったミーバイ料理に舌鼓を打ちながらオリオンビールを飲む。そんな観光がスタンダードになる日が来るかも。そんな予感を感じさせる発表会でした。

アクアパッツァとベニエは4月から本部町の「ホテルオリオンモトブリゾート&スパ」で実際に提供されるそうです。


貧困対策に向けた挑戦も

このミーバイ、美味しいだけではないんです。今後、うまく産業化することができれば貧困対策に役立てようという計画が進められています。

海のないところでも養殖できる技術を確立することができれば海外の貧困地域へも進出できます。

このプロジェクトにかける人たちの熱い思いを取材しました。近日公開予定です。


ホテル名ホテルオリオンモトブ リゾート&スパ
住所沖縄県本部町備瀬148−1
電話番号0980−51−7307
HPhttps://www.okinawaresort-orion.com